設立趣旨書

多くの農村地域と同じように長沼町においても、農家の高齢化と後継者不足は進んでお り、子育て世代の減少に伴い、地元の学校の存続も危ぶまれるようになりました。地元の 基幹産業として農業が、いかに安定した経営を確立することができるかは、地域社会の崩 壊を防ぐためにも重要な課題です。しかし、地域の抱える様々な問題を解決するために、財 力や権力、または科学技術に頼ってきたことが結果として、環境に負荷を与え、経済の格差 を生み出してきました。農業においては、省力化や規模拡大がすすめられ、大量に生産した ものを大消費地向けに流通する仕組みが作られてきた結果、農地は痩せ、農村の過疎化が 加速されてしまいました。このような反省を胸に刻み、いま私たちは、地域の自立と共 生、農業経営の安定、さらに環境に対する負荷を少なくする暮らしを同時に実現する方法 を模索しなければならないと考えます。私たちは、非暴力の精神に基づき、

○地域の暮らしの基盤である土地が健康な状態で次世代へ引き継がれていくこと

○すべてのいのちが互いに尊重され、思いやりを持ってつながり合っていくことを念じ、その実現のため、研究啓発を行い、地域に根ざした取り組みを実践し、思いを共にする人々と連帯するために法人設立を発起しました。

私たちは、子どもやお年寄り、障がいを持つ方々など、地域内の特に弱者の視点に立ち、地域全体として互いに寄り添い、共に豊かになることを目的とした暮らしを求めます。 そのような暮らしの実現のため、拠りどころとなる居場所や交流の場を創ると共に、つ ながりを強めることを優先する地域産業の適正な規模とあり方を追求します。 農業を含めた産業が、地域の特性を見極めながら地元資源を有効利用し、住民に必要と されているものを提供することに重きを置くことで、地域内での多様な形の経済循環が生ま れるという認識に立ち、事業を行い、地域づくりの一つのあり方を提案します。 気候風土や歴史、伝統的な技術や各地の新たな事例について学び、農地とそれを取り巻く 自然環境が健康な状態で次世代へと引き継がれていくための農法や、多角的小規模農業を可 能にする貯蔵や加工、建築に関する技術を研究し実践します。 やる気ある新規参入希望者や被災した方々を支援し、就農や起業の際、障害となってい るものを見つけ、知恵をしぼり新たな発想で、地域での生活を可能にする仕組みづくりに取 り組みます。 国内外において、想いを共有し実践する草の根の取り組みと連帯し、交流を目指します。